auを契約したけど私の家、電波が悪い…
「解約したいけど、短期解約のペナルティが怖い…」と感じる方は多いのではないでしょうか。
auを含む多くの通信プランでは、契約期間の縛りがなく、基本的にはいつ解約しても問題ありません。
ただし、auで特別価格のスマホを購入し、短期間で解約するなど、au側に大きな不利益を与えるケースでは、ブラックリストに登録される可能性があります。
1回程度の短期解約であれば大きな問題にはならないと考えられますが、例外もあります。
- 短期契約の繰り返し
- 特典を受け取り即解約
- 新しい番号で契約して即MNP
とは言ってもauを契約したけど「データ使い放題」は必要ないと感じた人は、auと同じUQ mobileやpovoへの乗り換えは他社に乗り換えるよりもリスクが低いです。
本記事では「auの短期契約」と「ブラックリスト」の可能性について解説しています。
auの短期解約は?ペナルティについて
auを含む携帯キャリア各社は、契約者獲得のために、ポイント付与キャンペーンやスマホの特別価格販売など、さまざまな特典を提供しています。
一部の契約者の中には、特典を受け取った後に通信プランを解約するケースも見受けられます。
携帯各社は、特典目当ての契約者に対してブラックリストに登録し、再契約を拒否するなどの対策を講じています。
短期解約をしたからといって必ずブラックリスト入りするとは限りませんが、ここでは「ブラックリスト」の概念について解説します。
短期解約は何日以内?90日・180日・211日ルールの違い
短期解約が「何日以内か?」という点は多くのユーザーが最も気にするところですが、結論としてauは公式な日数を発表していません。
しかし、次の3つが業界内で特によく語られる目安です。
- 90日ルール
- 180日ルール
- 211日ルール
一般的には180日(半年)説が有力と言われていますが、auを契約したけど、いざ開通したら契約者の活動エリアでは通信品質が安定しないことを理由に解約する可能性があります。
auで契約と同時にスマホを購入した場合、90日以内の解約では「割引額を返還する」といった規約が設けているケースがあります。
解約時に特別なペナルティが課されることはありませんが、数年後に再契約しようとした際に、契約を断られる可能性があります。
通信品質を理由に解約を検討している場合は、一度カスタマーサポートに相談し、解約理由を明確に伝えることで「ブラックリスト」入りのリスクを軽減できます。
auの「短期解約扱い」と他キャリアの違い
短期解約はどのキャリアも警戒していますが、auには独自の“社内ブラック”の取り扱いがあるといわれています。
au独自のブラックリストはサブブランドであるUQ mobileやpovoも含まれます。
- au
- UQ mobile
- povo
過去にUQ mobileで短期解約や料金未納、カスタマーサポートとのトラブルがあった場合、その履歴が顧客名簿に記録され、auで契約する際に「問題のある契約者」として契約を断られるケースがあります。
短期解約を繰り返すとどうなる
短期解約を一度しただけなら、大きな影響は出ないケースもあります。
しかし、複数回繰り返すと次第に「危険ユーザー」とみなされるのが一般的です。
auでブラックリストになるとKDDIグループの通信プランは審査落ちする可能性があります。
審査落ちした理由とブラックリストが解除される期間については公開されていません。
過去にKDDIグループの通信プランを契約しており、ローン返済などで滞納がなかった場合、キャリアブラックの可能性が高いと考えられます。
一般的にキャリアブラックになった場合、再契約できるまで「1年~2年程度」経過すると契約できることがあります。
実際に申し込みをして審査に通過するかどうかを確認する以外に、自分がブラックリスト入りしているかを知る方法はありません。
店舗で申し込んで審査に落ちると気まずい思いをすることがあるため、オンラインでの申し込みをおすすめします。
ブラックリストになりやすい例
auに限らずブラックリストになりやすい行為は共通しています。
特に携帯料金やスマホの分割払いを滞納すると、携帯通信プランだけでなく、金融ブラック扱いとなりクレジットカードの作成も困難になります。
通信契約の特徴として
- 短期契約の繰り返し
- 新しい番号で契約した後に即MNP
実際に携帯料金でブラックになった事例についてご紹介します。
スマホ端末/携帯料金滞納
スマホの分割払いや携帯料金を滞納すると、「信用ブラック」として信用情報機関に登録されます。
1回くらいの滞納では信用ブラックに登録されることはありません。
信用情報機関にブラック情報が登録されてしまうと、クレジットカードの作成、スマホの分割購入、ローン、さらには一部の通信契約もできなくなります。
一度登録されると、滞納が解消されても原則5年以上は記録が残り、その間は審査に制限がかかります。
信用情報機関に登録されると、スマホの分割はほぼNG!
短期契約の繰り返し
短期契約の繰り返しもキャリアブラックの対象になります。
- UQ mobile:3ヶ月契約
- au:2ヶ月契約
- povo:2ヶ月契約
契約期間が短いまま解約し、その後しばらくしてKDDIグループの回線を再契約するような行為は、ペナルティを受ける可能性が高くなります。
UQ mobileからau、auからUQ mobileといったグループ内でのプラン変更であれば短期契約の繰り返しよりリスクは少ないです。
プランに不満な時にはグループ内での契約変更をオススメします。
新しい番号で契約して即MNP
1回の契約でブラックリスト入りするケースとしては、「新しい電話番号で契約し、即MNP」といった行為があり、ブラックリスト入りのリスクが高くなります。
新しい電話番号を取得して他社にMNPする目的として「MNPキャンペーン用」に電話番号を作成するなどの用途が考えられます。
新しい電話番号で契短期解約する際は「解約」して、他社で「新しい電話番号」から契約した方無難です。
喪明けはいつ?社内ブラックの解除目安
一度ブラック入りしてしまった場合、いつ再び契約できるのか(いわゆる“喪明け)が気になります。
auは公式にはブラックリスト解除の基準を公表していませんが、実体験として語られる情報が存在します。
- 1年程度
- 3年以上
- 永久ブラック
短期契約の繰り返し理由によってブラック期間は異なりますが、おおよそ3年もすればauを再契約できると考えられます。
ただし、契約のたびにスマホ購入特典を受けてすぐ解約を繰り返すと、悪質と判断され、本人名義では永久にauを契約できなくなる可能性があります。
auのブラック情報の有無は公表されていません。
そのため、ブラックの解除についても、実際に申し込みをして審査結果で確認する以外に方法はありません。
1年ほど空けて再申し込みを行い、ブラック状態が解消されているか確認するのが良いでしょう。
au短期解約時の費用負担 違約金・手数料の仕組み
auの申し込みでは、店舗・オンライン共通で3,850円の「契約事務手数料」が発生します。
また、本来の使用目的と異なる利用をした場合には、990円の「契約解除料」がかかることがあります。
ここでは、auの最新の違約金ルールや、解約時に発生するその他の費用について詳しく解説していきます。
au 契約事務手数料ついて
au、ではオンライン、店頭申し込みに関わらず3,850円の契約事務手数料が発生します。
契約事務手数料 | 3,850円 |
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事務手数料を設定することで特典目当ての短期契約者を防ぐ目的も含まれていると予測されます。
また、auからUQ mobileに乗り換え場合、UQ mobileでも事務手数料が発生します。
短期解約を繰り返すと、この手数料が何度もかかり、無駄なコストが増えるので注意が必要です。
契約解除料について
auでは、一定の条件を満たすことで990円の契約解除料が発生する可能性があります。
- 利用実績がない
- 対象回線解約日以降の1年以内に同一名義人で解約していた場合。
解約時、過去1年以内にauを解約していた場合、契約解除料が発生します。
このことからも、auとしては最低1年間は利用してほしいという意図がうかがえます。
契約事務手数料と契約解除料の目的は…
- 短期間で解約を繰り返す
- 転売目的が疑われる契約
- 特典目当ての契約後すぐの解約
また、auの契約と合わせてスマホを特別価格で購入した場合、解約時に「割引額の返金」を求められ、通常価格でスマホを購入するよりも負担が大きくなる可能性があるため注意が必要です。
povo・UQモバイルへの短期乗り換えは大丈夫?
auはKDDIグループの中心ブランドであり、povoやUQモバイルもその傘下にあるため、解約やMNPで他社へ乗り換えるよりもリスクは低いと考えられます。
- au
- UQ mobile
- povo
グループ間の乗り換えであれば他社に乗り換えるよりもリスクが低いと言えるでしょう。
auのホームページには「UQ mobile」と「povo」表記されており、UQ mobileの申し込みページには「au、povo」専用の申し込みフォームが用意されています。
本章では、KDDIグループ内でのプラン変更について解説していきます。
auからUQ mobileへ短期間で乗り換える場合の注意点
auからUQ mobileへ短期で乗り換える際は1ヶ月以内でも乗り換えは可能です。
ただし、UQ mobileの契約事務手数料と乗り換えた月はauとUQ mobile(日割り)の料金が発生します。
- UQ mobileの契約事務手数料:3,850円
- auの1ヶ月分の料金
- UQ mobileの日割り料金
月末にプラン変更してUQ mobileへ乗り換えることで、auとUQ mobileの重複期間が短くなり、料金負担を最小限に抑えられます。
過去にauを契約していない方は、契約した月に解約してもペナルティを受けることはありません。
ただし、最低でも1か月は利用するのが望ましいでしょう。
auからUQモバイル 乗り換え特典は対象外
UQモバイルでは、他社からの乗り換え(MNP)で20,000ポイントの進呈やスマホの特別価格販売など、お得な特典が用意されています。
ただし、auからUQモバイルへの乗り換えは同一グループ内の移行となるため、これらの特典は適用対象外となりますので注意が必要です。
グループ間乗り換えでブラックリスト入りする可能性は?
KDDIグループ間での乗り換えは、短期間に複数回行わなければブラックリスト入りのリスクは低いと考えられます。
ただし、例えば1年の間に(au→povo→UQ→au)といったように、3回・4回と不自然な乗り換えを繰り返すと、ブラックリストに登録される可能性が高くなります。
一方で、「auを契約したものの無制限プランが不要だったためUQ mobileに移行する」といった常識的な乗り換えであれば、特に問題はないでしょう。
短期解約のリスクを避ける方法とおすすめの立ち回り方
端末割引目当てで契約した場合などは「どこまで使えば短期解約扱いにならないか?」が重要なポイントになります。
ここでは、短期解約リスクを避けるためのコツや、万が一ブラックリスト入りしないための対策についてご紹介します。
契約期間の目安
短期解約を避ける最大のコツは、「契約期間の目安」を意識することです。
一般的には180日以上の利用が推奨されていますが、90日程度でも問題ないという意見もあります。
僕の感覚ではスマホをセットで購入した場合は、最低でも3か月以上利用するのが無難でしょう。
KDDIグループ間の乗り換はブラックリストのリスクは低い
KDDIグループ間での乗り換えであれば、1か月程度の短期乗り換えでもブラックリスト入りのリスクは低いと考えられます。
- au
- UQ mobile
- povo
ただし、乗り換えた通信プランを1年以上(少なくとも半年以上)使い続けることが前提です。
短期間でauからUQ mobileや他社へ乗り換えてもペナルティは発生しませんが、再度auと契約する際に審査に落ちる可能性があります。
auから短期間で乗り換えた場合は、その後の回線については最低でも1年以上利用することを推奨します。
端末特価購入時の注意点 総回線数・履歴が見られる?
最近では、端末が大幅に割引される「一括1円」や「特価端末」のキャンペーンが注目されています。
通信会社は、過去のau契約者の契約履歴やスマホの購入履歴をすべて記録しています。
また、同一名義で契約できる回線数には上限があり、通常は最大5回線までです。
近年、特殊詐欺に悪用される携帯電話の不正契約が問題となっており、不自然な契約や解約の繰り返しは信用問題につながるおそれがあります。
そのため、複数回の短期解約は避けるよう注意しましょう。
ブラックリスト入りしたと思ったら
過去にauを解約し、再契約の際に審査に落ちた場合は、ブラックリストに登録されている可能性があります。
その際は、自分がキャリアブラックなのか信用ブラックなのかを見極め、適切な対策を取ることが重要です。
ブラックリストの種類と対策について解説します。
キャリアブラックリスト
au回線に申し込みをして審査に落ちた場合は、「キャリアブラック」または「信用ブラック」である可能性が考えられます。
なお、auで審査に落ちた場合、カスタマーサポートに問い合わせても審査落ちの理由は開示されません。
- 合わせてスマホを購入したか?
- 過去にau、またはUQ mobileを契約しいた
- 過去に滞納、延滞があった
スマホをセットで購入して審査に落ちた場合は、「信用ブラックの可能性」が考えられます。
その際は、「SIMのみを申し込む」または「スマホを一括購入する」など、申し込み内容を変更して再度申し込みを試してみてください。
もし、SIMのみの申し込みやスマホの一括購入でも審査に通らない場合は、「金融ブラック」の可能性があります。
携帯ブラック
携帯ブラックとは、通称「TCA・TELESAブラック」と呼ばれ、携帯料金滞納が原因で各キャリア間で共有されるブラックリストのことです。
- docomo
- ahamo
- au
- UQ mobile
- SoftBank
- LINEMO
- Y!mobile
携帯ブラックの場合、通信プランの申し込み時に「ドコモで未払いはありませんか?」などと確認されることがあります。
携帯料金だけの未払いであれば滞納料金を支払えば携帯ブラックは解除されることがあります。
※スマホ端末の分割滞納の場合は、契約を断られる可能性が大きいです。
金融ブラック
過去にクレジットカードやローン、携帯料金を滞納し、督促状が届いた経験がある場合は、高い確率で「金融ブラック」となっている可能性があります。
信用ブラックかどうかは、信用情報機関で確認できます。
- (株)日本信用情報機構(JICC)
- (株)シー・アイ・シー(CIC)
いずれの場合も、信用情報の開示は有料となります。
「金融ブラック」になった場合、滞納が解消された状態を5年以上継続する必要があります。
5年が経過した時点で、再度信用情報機関で情報を開示し、問題がなければ携帯通信契約を結べる可能性が高くなります。
金融ブラックになった場合は、滞納のない状態を5年以上継続することで「金融ブラック」から解除されるのが一般的です。
短期契約を繰り返している体験談
スマホの通信プランいついて実際に使用するためにau(KDDIグループ)のみならす、docomo系、SoftBank系、楽天モバイルを契約して解約を繰り返してきました。
au系だけでも3年で5回の解約をしてきました。
auで契約と合わせてiPhoneを購入する際、店員から「3週間以内に解約した場合は、割引額を返金してもらいます」と説明されました。
念のため「何か月使い続ける必要がありますか?」と尋ねたところ、「6か月、最低でも3か月」との回答がありました。
実際に、約3か月でUQ mobileに乗り換え、その後3か月ほど利用して解約しました。
その後povoを契約しましたが、現在も問題なく利用できています。
参考までに「1か月でUQ mobileへ乗り換えるのはどうですか?」と聞いたところ、「同じKDDIグループなので、ブラックリストになるリスクは少ない」との説明を受けました。
【Q&A】au短期解約に関するよくある質問
auの短期解約については、「何日以内が短期解約?」「違約金は?」「ブラックリストは?」など、多くの疑問が寄せられます。
ここでは、特に問い合わせが多い質問をピックアップし、わかりやすく解説していきます。
【まとめ】短期解約は慎重に!au契約で後悔しないために
auの短期解約には明確な公式基準はなく、一般的には「180日以内」が目安とされていますが、実際はケースによって異なるのが実情です。
1回の短期解約で即座にブラックリスト入りする可能性は低いと考えられますが、契約後一度も通信せずに解約した場合などは、KDDIグループ内で「キャリアブラック」と見なされるリスクが高くなります。
auを契約したものの無制限プランが不要だと感じた場合は、「UQ mobile」や「povo」へ乗り換えることで、ブラックリスト入りのリスクを抑えることができます。
auからUQ mobileのようにグループ内での短期乗り換えは他社に乗り換えされるよりはブラックリストのリスクは低いです。
UQ mobileでは最新のスマホを取り扱っていないため、auでスマホを購入し、1か月〜3か月後にUQ mobileへ乗り換えるなど、グループ内の通信プランをうまく活用するのも一つの方法です。