昨今のスマホは、本体価格が10万円を超えるため、機種変更も難しい状況です。
通信各社は「月1円〜で最新スマホが使える」といった返却プログラムで積極的に集客しています。
ソフトバンクの 新トクするサポート+ も残債が免除される“返却型プログラム”の一つですが、見た目ほどシンプルではありません。
一見お得に見えるものの、制度が非常に複雑で、返却時に想定外の請求が発生するリスク がある点には注意が必要です。
- 特典Aと特典Bの2種類
- 特典Aはあんしん保証パックの加入が必要
- 返却時に22,000円の「特典利用」が発生する
- ガラス割れや外装損傷で最大+22,000円の請求
- 返却不可や査定対象外になると残債を全額支払い
かつては“安く使えること”が魅力だった返却プログラムですが、現在は 各種手数料や返却時のリスクが発生する仕組みへと変化 しています。
特典Aや特典Bといった名称から一見お得なプログラムに見えますが、実際には従来の返却プログラムと比べて条件が厳しくなり、内容も改悪されています。

結論、スマホはApple Storeやメーカー直販から購入。
通信プランはシンプルなLINEMOやahamoがオススメ!
新トクするサポート+を利用する場合、オンライン手続きであっても事務手数料が発生するため注意が必要です。
この記事では、複雑で分かりにくい 「新トクするサポート+」の仕組みや注意点を、誰でも理解できるようにわかりやすく解説しています。
新トクするサポート+とは?わかりやすく解説
「新トクするサポート+(プラス)」は、スマホを48回払いで購入し、所定の時期以降に端末をソフトバンクへ回収・査定してもらうことで、残りの分割支払金が不要になる買い替えプログラムです。

- 特典A(最大36回免除)
- 特典B(最大24回免除)
ただし、システムがかなり複雑ですべての人にオススメできない「返却プログラム」です。
「特典A」と「特典B」の2種類のプログラムが用意されており、加入してから返却時期は購入者が選択できます。
ただし、「特典A」を利用するには あんしん保証パックへの加入が必須条件 となります。
そのため、端末購入時にこのオプションへ加入していない場合は、自動的に「特典B」しか利用できない 形になります。
新トクするサポート+ 特典A
特典Aは13カ月目に特典利用(返却の申し出)を行い、翌月末までに端末を返却することで残りの36回分の端末代金の残債が免除されます。

ただし、端末を返却する際に「特典利用料」として22,000円が発生するため、特典Aで13か月目に端末を返却した場合トータルで50,740円のコストが発生します。

この仕組みを理解するのに苦労したよ
| iPhone17/256GB | 159,840円 |
|---|---|
| 1回~12回 | 4,980円(415円*12回) |
| 特典利用料 | 22,000円 |
| 早期利用料 | 0円(端末によって発生) |
| 安心保障パック | 25,740円(1,980円*13回) |
| 合計 | 50,740円 |
- 12ヶ月目まで端末代は安い
- 返却時に22,000円の特典利用料が発生する(返却代)
- 特典Aを受けるには安心補償パックの加入が必須(端末で価格変動)
12ヶ月最新のiPhoneを月に415円で使えると思って、新トクするサポートで+でiPhoneを購入すると13ヶ月目に返却した時に50,740円請求される可能性があります。
なお、返却時に新たにソフトバンクでスマホを購入すれば、特典利用料である22,000円は免除されます。
ただし、その場合でも乗り換え割(MNP割)は適用されないため、割引なしの端末価格で購入することになります。
新トクするサポート+ 特典B
あんしん保証パックの場合、強制的に特典Bになります。

iPhoneで特典Bを利用して25ヶ月目に返却する場合、端末利用料9,960円(415円 * 24回)で端末返却の際に22,000円の特典利用が発生します。
| iPhone17/256GB | 159,840円 |
|---|---|
| 1回~12回 | 4,980円(415円*12回) |
| 13回~24回 | 4,980円(415円*12回) |
| 特典利用料 | 22,000円 |
| 合計 | 31,960円 |
特典Bを使用してiPhone17 256GBを購入すると最終的に特典利用料と合わせて31,960円の支払いが発生します。
特典Bでも乗り換え時にガラス破損や本体に傷が発生している場合、別途22,000円の修理費用が発生します。
また、紛失や電源が入らないなので不具合は全額支払いが発生するので想定外の出費も考えられるため取り扱いに注意が必要です。
新トクするサポートプラス の注意点
新トクするサポートプラスは、うまく使えば最新スマホを安く利用できる便利なプログラムです。
- 制度の複雑さ
- 端末購入手数料
- 返却時の特典利用料
- 店舗での頭金
- 査定のリスク
正しく理解していないと損をしてしまうケースも少なくありません。
ここでは、新トクするサポートプラスを安心して利用するために、申し込み前に必ず知っておくべき注意点を解説しています。
店舗でスマホ端末を購入すると20,000円の事務手数料が発生
ソフトバンクの実店舗でスマホを購入すると「頭金」という名の事務手数料が取られる場合があります。
購入者は「頭金」と聞いて端末代に充てられるかと思いますが、店舗側の手数料のため端末台がさらに高くなります。
ソフトバンクの実店舗でスマホの購入は避けましょう。
どうしてもソフトバンクでスマホを購入する場合は、オンラインショップを利用しましょう。
返却査定時 査定対象外は全額支払うリスク
返却時にガラス割れや本体のひび、明らかな破損がある場合は、特典利用料とは別に最大22,000円の故障端末利用料(修理相当額)がかかります。
さらに、端末の状態が基準を大きく下回る場合には、特典自体が利用できず、残っている分割支払い金(残債)を全額支払う必要があります。
- 製造番号が確認不可
- 電源が入らない
- 初期化されていない
- メーカー保証が対象外(改造など)
- 筐体が変形している
- 液晶表示が異常/タッチパネルが動作不良
たとえば iPhone 17(256GB)をMNPで購入した場合、返却時に特典が利用できなかったときは、残っている本体代金として 149,880円をそのまま支払う必要があります。
あんしん保証パックサービス加入時は減額される可能性があります。
買替え応援割という名の縛り
返却時に発生する「特典利用料」が免除される「買換え応援割」があります。
買換え応援割は新トクするサポート+の返却する際に、ソフトバンクで別の機種を
- 一括購入
- 分割購入
で機種変更することで「特典利用料」が免除されます。
仮に新トクするサポート+の利用中に機種変更をすると、乗り換え割(MNP割)が適用されないため、iPhoneの場合は1回目から毎月2,700円前後の端末代を支払い続ける必要があります。
また、電源が入らなかったり製造番号が確認不可の場合、返却を受け付けてくれないリスクもあります。
- 製造番号が確認不可
- 電源が入らない
- 初期化されていない
- メーカー保証対象外(改造など)
- 変形している
- 液晶表示不良/タッチパネルが動作不良
上記のケースでは、端末をそのまま買取り(残債の支払い継続)する形となります。
なお、ガラス割れや本体の破損がある場合は、別途最大22,000円が請求される可能性があります。
また、安心補償パックに加入していれば、状態に応じて減額や補償が適用される場合があります。
SoftBank契約者は割高
最新機種を 415円/月 で利用できるのは、新規契約またはMNPでソフトバンクの料金プランを契約した場合に限られます。
また、新トクするサポートプラスを利用して端末を返却し、再度同じプログラムでスマホを購入すると、次の端末の月額負担は415円にはならず、通常どおり端末代が高くなる点にも注意が必要です。
| iPhone17/256GB | 159,840円 | |
|---|---|---|
| 1回~12回 | 32,400円(2,700円*12回) | 32,400円(2,700円*12回) |
| 13回〜36回 | – | 95,040円(3,960円*24回) |
| 特典利用料 | 22,000円 | 22,000円 |
| 早期利用料 | 16,500円 | |
| 安心保障パック | 25,740円(1,980円*13回) | 49,500円(1,980円*13回) |
| 合計 | 96,640円 | 151,420円 |
返却後にソフトバンクで端末を購入(※一括・分割・新トクするサポートプラスのいずれか)すれば、買替え応援割が適用され、22,000円の「特典利用料」が割引されます。
ただし、買替え応援割を利用する場合、次の端末もソフトバンクで購入することが条件となるため、ソフトバンクのサービスから抜けにくくなるというデメリットがあります。
家電量販店での勧誘には注意が必要です。
店舗で購入する場合、別途手数料がかかるケースがあり、オンラインより総額が高くなることもあります。
新トクするサポートプラス 以外で購入する方法
ソフトバンクの「新トクするサポート+」は「特典利用」や「特典A/特典B」と間際らしい名称で、従来の返却プログラムに最大22,000円の特典利用料を上乗せさせられた非常に複雑なプログラムです。
「新トクするサポートプラス」についてオススメできる人は全くいません。
本章ではスマホをコスパよく利用できる購入方法をご紹介します。
Apple Storeで分割購入する
返却プログラムを利用して購入したスマホの所有権はソフトバンク側にあります。
確かに「月415円で24カ月間、最新のiPhoneを使える」という点は魅力ですが、制度には注意すべきポイントもあります。
特に、返却時に発生する可能性のある追加コスト(早期利用料・特典利用料・査定落ちによる負担など)や、返却できなかった場合のリスクを含めて考えると、結果的に購入するより高くつくケースも少なくありません。
そのため、端末を手元に残したい人や、返却条件に不安がある人にとっては、Apple Storeで分割購入した方が総額が明確で、最終的にお得になる場合が多いと言えます。

- SoftBankより安い
- 金利なしで36回/3,605円の分割払いができる
- リセールバリューが高いから分割支払い後に売却で負担額が減る
- いつまでも使える
iPhoneはリセールバリューが非常に高く、発売から3年が経ったモデルでも、状態が良ければ50,000円以上で下取りされるケースも珍しくありません。
そのため、端末を返却して残債が免除されるプログラムよりも、自分で売却した方が結果的に得になることもあります。
さらに、Apple Storeで購入した端末はキャリアに縛られないため、LINEMO や ahamo など、料金の安いプランを自由に選べます。
通信費まで含めて考えると、ソフトバンクで端末と回線をセット利用するより、トータルコストを大きく抑えられる可能性があります。
ahamoの返却プログラムを使用する
ドコモのオンライン専用プラン ahamo も、ソフトバンクに似た返却プログラム「いつでもカエドキプログラム」を提供しています。

「いつでもカエドキプログラム」は23ヶ月目に端末を返却すれば、24回目以降のお支払いは免除される仕組みです。
iPhone17/256GBをMNPで購入した場合
| ahamo | Softbank | |
|---|---|---|
| 端末代 | 152,900円 | 154,860円 |
| 12,540円(545円*23回) | 9,960円(415円*24回) | |
| 返却費用 | – | 22,000円 |
| 実質費用 | 12,540円 | 31,960円 |
返却プログラムのように特典利用料が発生しないため、結果としてソフトバンクよりも半額以下の負担で最新の iPhone を利用できるケースもあります。
さらに、MNPで ahamo に乗り換えつつ iPhone 17(256GB) を購入した場合、108,900円で入手でき、Apple Storeで購入するよりも安くなるのも大きな魅力です。
\ MNPでiPhone17がApple公式よりお得 /
新トクするサポート+のメリット
新トクするサポート+は全体として見るとデメリットが目立ちますが、「メリットとして紹介されるポイント」も一応存在します。
ただし、これらのメリットは特定の条件がそろった場合にのみ成立し、誰にでも当てはまるわけではありません。
ここからは、一般的に「メリット」とされている点を整理しつつ、どのようなケースで実際にお得になるのかを詳しく見ていきます。
最新スマホを実質安く利用できる
新トクするサポート+の最大の魅力は、最新機種を一定期間お得に利用できる点です。
たとえば、他社からSoftBankへ乗り換えた場合、iPhone 17を24か月間、実質31,960円(特典利用料込み)で利用できます。
2年経過したiPhone 17に 70,000円以上の下取り価格がつく可能性は低く、その点を踏まえると、このプログラムは十分コスパが高いといえます。

さらに、返却後にSoftBankで機種変更を行うと「買い替え応援割」が適用され、特典利用料が免除されます。
その結果、実質9,960円で最新iPhoneを使える計算になり、継続利用を前提にすると非常にメリットの大きい仕組みです。
買替え応援割で特典利用料が免除される
特典B利用時には通常特典利用料(最大22,000円)が発生しますが、公式キャンペーン「買替え応援割」が適用されるとこの費用が免除されます。
- 同じ製品カテゴリー
- 一括払い or 分割払い
ただし、2回目以降の機種変更では乗り換え(MNP)割引が適用されません。
そのため、同じ iPhone 17 を購入する場合でも、Apple Storeより高い端末価格で購入することになり、さらに手数料も発生します。
結果として、新トクするサポートプラスのメリットがほとんど相殺されてしまいます。
新トクするサポート+の返却方法と注意点
新トクするサポート+は、返却することで残債が免除される便利なプログラムです。
しかし、返却方法や査定のルールを正しく理解していないと追加費用が発生したり、特典が利用できなくなるリスクがあります。
- 返却期限
- 端末の状態
- 付属品の有無
- 査定結果
特に、返却期限・端末の状態・付属品の有無などは査定結果に大きく影響するため、事前の準備がとても重要です。
ここでは、返却の流れから注意点を解説していきます。
返却手順(オンライン・店舗・郵送)
ソフトバンクの「新トクするサポート+」を利用するとき、MySoftBankから行います。
- My SoftBankより「特典利用」の申し込み
- 送付キットの受け取り・梱包・発送
- 査定
店舗の場合は「特典利用」の申し込みと合わせて査定も行えます。
返却期限を過ぎてしまうと、残っている分割代金のすべてが請求されるため注意が必要です。
査定落ちしやすい注意点 梱包前のチェック事項
返却・査定では、ガラス割れや深い傷があると最大22,000円の故障端末利用料が請求されてしまいます。
さらに、損傷や不具合が大きい場合は特典利用ができず、残っている分割代金をすべて支払う必要が出る可能性もあります。
- 画面割れ・外傷
- 付属品の有無
- 初期化
- 早期の返却
返却時の余計な出費を防ぐためにも、購入時から保護ガラスやケースで端末をしっかり守ることが重要です。
また、箱を含めたすべての付属品はまとめて保管しておくことをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
新トクするサポート+は非常に複雑で、想定外の費用が発生する場合があります。
ここでは「新トクするサポート+」の疑問点をまとめてみました。
【まとめ】新トクするサポート+は“お得”だが条件に注意!
新トクするサポートプラスは一見、最新スマホを通常より低価格で持てるメリットがあります。
一方、複雑なプログラムで勧められるがままに契約したけど、返却時に想定外の費用を請求されることがあります。
- 特典Aはあんしん保証パックの加入が必須
- 返却時に22,000円の特典利用が発生する
- 返却時に機種変更で一括購入 or 分割で特典利用が割引
- 査定対象外、または返却期間を過ぎると残債を支払う
他社では返却時の「特典利用料」は発生しないことから、新トクするサポート+はコスパが悪く返却時に「聞いてない!」となる可能性が高いです。

通信プランもスマホの購入もシンプルが一番!
- スマホはApple StoreやGoogle Storeから購入
- 通信プランはセット割なしのLINEMOやahamoがオススメ

